都市が持つ、大きく速い流れ。





自然とその流れに飲み込まれ、
さらに、その事実にさえ気づかないこともある人々。

そのような人々が、その流れから外れることができる時間、
それは、「和む」ときである。





高層オフィスビルに囲まれ、街区の内側にある「都市の渓谷」。

そこに、そのような自分なりの時間を
過ごすことのできる空間ができれば、
都市の中での休息は現在よりも人々に近づくだろう。





大きな流れから外れるための空間が
生活サイクルの中に入ってくることで、

  自分本来の流れを
日常的に取り戻すきっかけにはなりえないだろうか。

都市の渓谷が持つ「裏」という性質と、
「和む」ための空間を重ね合わせることにより、
それぞれの存在を
より強く意味づけるような計画にしたいと考えた。