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様々なことを経験したし、考えたりできた4年間だった。
伝えたいことはいっぱいあるんだから、これからもその何かを発信し続けたい。
それが今の目標かな。
とりあえず、辞書の不可能と言う文字には二重線を引きましょう。 |
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人は過ちから成長していく生き物ではないだろうか。
ここに、また一つの過ちが存在した。
全生園はハンセン病患者の隔離施設として発足した土地である。ハンセン病とは、全身の皮膚や骨が解けてしまっていく病気である。感染する可能性もあり、治療方法のなかった当時見た目の醜悪さや、それに感染すると言う恐怖から隔離を行ってきた。そのような負の遺産としての歴史が残された土地が全生園である。
計画背景
全生園内で生活をしている元ハンセン病患者は461人(2004年3月28日現在)となっており、平均寿命も74歳を越えている。今後、将来的に患者として全生園に入る人もいない。かつての全生園は変わり、そして今、消えようとしている最中だと思う。では、全生園はどのように消えていけば良いのだろうか。また、消えてしまっても良いのだろうか。


計画概要
周囲のグリッドの不統一さの中で現在の全生園の中のグリッドは統一されたものであり、明らかに違和感を覚える。東側ではそのグリッドを残す。それは過去の歴史を残すことと同意義に考えることができる。西側は新しく作られた棟が立ち上がっていて、それは過去のグリッドを想像させるよう新たに作り直した。そうすることで、この土地に土地が持つ過去の歴史を記憶させる。それに加え、現在残っている、敷地内の森、西梅林、村上梅林、矢ノ島公園、県木の森、恩賜公園を残す。ここの土地にある木々はハンセン病患者と言う差別の目から中で生活をする人々を守ってきたものではないかと感じるからである。また、差別の目から守るだけではなく隔離と言う歴史を残すものでもある。
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