性格:変にこだわるB型
好きなこと:安くて美味しい食べ物(ジャンクフード)を
      探し出すこと
好きな場所:机と製図板の上


卒業設計はある意味で体調管理が
重要だと言われます。
限られたスペースの中で
人がごったがえす製図室では
どこで寝るのかはみんなの関心事です。

そんな中、製図版の上を
寝床としてしまったのが僕。

軟体動物のような姿勢、酷い寝顔、
イビキ・・・・・・

みなさん、ご迷惑、ご心配お掛けしましたm(__)m

 港南三、四丁目地区は近年まで倉庫が立ち並ぶ工業地域であった。しかし現在、バブル期以降の急激な産業構造の転換に伴い倉庫・流通業務用地が転売され、民間による超高層集合住宅が同時多発的に建設されている。正に今、街が音を立てて生まれ変わろうとしているのだ。
 こんな中、港区が計画中の港区港南公園は首都高速一号線の高架橋の陰に隠れ地区から分断された状態であるといえる。また、公園への主要な経路として整備予定の補助123号線は品川駅から続く地域的な都市軸・生活軸として位置づけられているが公園に着く手前で高架橋に突き当たり、途切れることになってしまう。
このように“区”は生まれ変わろうとする街の現状に後追いでオープンスペースや街路を計画中である。しかし、人工的な構築物が張り巡らされた都市の骨格は変わらず、商業的、文化的な施設も用意されていない現状では良好な生活環境は形成できない。実は街は生まれ変われずにいる。



 この街の現状を受け入れた上で、これまで工業地域としては有用であった首都高速、港湾機能等の都市インフラではなく、新たに流入する生活者にとって有用な都市の骨格が必要ではないか。既存の都市インフラはそのままに都市の骨格を作り上げるためにはまず縦割りの行政や民間といった枠を超えなくてはならない。



 そこで、首都高速とモノレールの高架をはさみ対岸に位置する港区港南公園計画地と公務員宿舎跡地に一つの建築を橋のように掛け渡すことを考える。
 生産の場として有効であった構築物ではなく人間的なスケールの場に変換するために交通インフラの上にまたがるより大きな構築物によって新たなる場を形成する。
 こうすることで品川駅から公園利用地へ一本のまっすぐな都市的な骨格を創出する。
 公園側は本来持つ面的なアクティビティーと運河沿いの開放感を建築に複合させ、スポーツの場として建築的に再構築する。また公務員宿舎跡地側はスポーツ施設へ人々を導く門的な存在であると共に広域的な人々の利用可能な商業施設とする。