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好きな動物:イヌ
好きな場所:テニスコート脇のテラス
卒業設計中は家に帰るとよく犬の散歩に行って息抜きをしていました。
学校では早起きしたときはこっそり朝日を見に屋上のテニスコート脇のテラスで、ひんやりとした朝の海風を浴びながらボーっとしてその日のやる気を出してました。 |
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計画敷地である小笠原は東京から船で26時間もかかる、まさしく孤島というのにふさわしい場所である。その孤島の歴史は短く1800年代に発見され、その後半から人々が住み始めたが、第二次世界大戦によって疎開、接収を経て、ようやく日本に戻ってきたのがつい30年ほど前の事である。
発見当初から、国同士の取り合いという過酷な運命を背負わされ、戦争による空白の時代を迎え、そして今ようやく平穏な時が訪れようとしている。
当計画はそのような土地において、私たちの意識から消え行く歴史と自然の記憶をどう扱うかということが、計画の核心にある。
計画地は電気やガス、水道もきていない浜辺である。それぞれの施設には船に乗って海から行く事ができ、また、戦争によって作られ朽ち果てていった沈没船空港、トーチカ、そして人間の記憶から抹消されてしまったかもしれない名前すらない浜辺である。

施設はそれらの戦跡に関する展示室とそこを訪れた人の休憩室、そしてコテージのような簡易の寝泊まりを提供する宿泊室とからなる。施設は“箱”と“梯子”と“塔”の三つの部品に分けられていて、箱の部品にそれらの機能を持った空間が対応する事になる。
30年ほど経つと、まず、箱の部品が取り外される。そして、それから20年もすると縦動線になっている梯子が外され、塔の部品は放置され、やがて朽ち果て消えて行く。
箱・梯子・塔
梯子・塔
塔
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